インテリアルの加工性

1.加工性

1.加工性 
造管、曲げ、プレス等通常の金属加工に対応します。プレス加工性は温度を上げると更に良化します。加工により、インテリアルの金属組織が大きく変形する場合には、制振性能に影響を及ぼす場合がありますが再熱処理により再生されます。

(図表20:インテリアルの加工性能一覧)

加工区分

加工性評 備  考

機械加工

曲げ加工

板厚0.3o以下の薄板は◎

直角曲げ

プレス性能

温間プレスは◎

2.溶接性
熱がこもりやすいため、TIG溶接やスポット溶接には技術を要します。レーザー溶接が適しています。

3.耐熱性
制振機能は約300℃まで有効です。

4.耐食性
SST試験(35℃,5%NaCl噴霧,250C)や、JASO試験(SST→乾燥湿潤[3C/day,60C)における耐食性能は良好です。

 

  • その他の特性

 メッキ、塗装性は良好です。

(図表21:インテリアルの特性一覧)

区分
性能評価

備  考

溶接性
レーザー溶接は良好。
鋳造性
 
耐熱性
制振機能は約300℃まで有効
耐食性
酸化膜有りは◎ 酸化膜無しはSUS430相当
メッキ性
 
塗装性
 

 

・製品形状

 

1.インテリアルの製品形状 

  • 製品形状

 丸棒、板材の製造が可能です。表記以外の形状についてはお問合せ下さい。

(図表16:インテリアルの基本的製品仕様)

形状
厚み・径 サイズ   備 考
丸棒
6φ〜 長さ 〜1,500o  
FB
6角〜 長さ 〜1,500o  
SHEET
0.1o〜 幅 〜450o程度  
COIL (帯鋼)
準備中    

 

 

2.実用化例

○実用化例

  ・精密機器等の防振部品素材

  ・自動車部品等の駆動系素材

  ・防振用スペーサー、マウント類

  ・音響用部材、インシュレーター

  ・スポーツ用品素材

  ・電磁用部材

  ・その他

 

○今後期待される実用化例

  ・燃料電池用部材(セパレータおよびセパレータの制振用)

  ・アルミニウムとの溶接部材

  ・IH加熱部材

  ・モータバイク部品素材(ハンドルの制振用、重量軽減)

  ・自転車部品素材(ハンドル・駆動部の制振用、重量軽減)

  ・高級モータ、高級トランス用部材

  ・風力発電、アンテナ等の制振用