インテリアルの電磁・保温性能

1.電気抵抗

電気抵抗値は、鉄、溶融亜鉛メッキ鋼板の約4倍程度高い。(次図参照)また、温度変化による変化率が小さい。

○鉄アルミの電気抵抗値: 390×10 − 6 o・ ohm
○鉄の電気抵抗値:  97.1×10 − 6 o・ ohm

(図表10:温度と電気抵抗)

 

 

2.熱拡散率  


熱が逃げにくい特徴があります。熱拡散率は0.05067cm2/s

( レーザーフラッシュ法により測定 [測定温度:22.4℃、試料厚:0.9663mm] )

参考値 Ti0.06505 cm2/s、SK:0.1161 cm2/s、SUS304:0.03808 cm2/s )

 

3.電磁性と保温性の応用

電磁調理器による加熱実験では、普通鋼と比較して約25%以上の節電効果と高い保温性が確認されております。 

○電磁調理器による加熱テスト

・加熱比較テスト@:M社製電磁調理器で200℃に温度設定しサンプルを加熱。
            
サーモスタット稼働による温度変化を計測 

・加熱比較テストA:M社製電磁調理器で140℃に温度設定しサンプルを加熱。
             ピークにて自動断電。その後の温度変化を計測

・サンプル:普通鋼    S45C 4.5215250o
       
インテリアル Fe AL 4.5215250o

 
(図表11:電磁調理器による加熱比較テスト@) (図表12:電磁調理器による加熱比較テストA)

図表: 縦軸は温度(℃)、横軸は時間(sec)

 

図表: 縦軸は温度(℃)、横軸は時間(sec)  
最高到達温度:インテリアル(189℃)、普通鋼(154℃)
冷却時間(最高〜50℃):インテリアル(1,857sec)、普通鋼(1,540sec)